昨晩、ボタニック・ガーデンで開催されたコンサートに行ってきました。
東日本大震災を支援するために行われた「CHOPIN FOR JAPAN」というピアノコンサートです(この「ショパン・フォー・ジャパン」ってオヤジギャグを思わせる響きがスキ^_^;)。会場のシンフォニー・ステージの前の芝生には、開演前から席取りの人でいっぱい。
ポーランド大使館とイタリア文化会館が協力して、日本のためにシンガポールで開いてくれたこのコンサート。イタリア人ピアニストのジュリアン・ガルジューロさんは、ニューヨークからこの公演のために駆けつけてくれました。いろいろな国の人たちが、日本を支援するイベントを開いてくれたことに感動(T_T)。観客も様々な国籍の人が集まっていて、皆さま募金箱にばさばさとシンドル札をつっこんでくださっていましたよ。
ガルジューロさんのピアノは、たいへん情熱的で力強い演奏でした。
「この蒸し暑いシンガポールでの野外コンサートは大変だろうな…きっと軽やかな小曲が中心だろう」などと開演前に予想していましたが、とんでもない。ショパンのノクターン第20番やスケルツォ、革命、ラフマニノフの前奏曲ト短調 作品23の5など、難曲や大曲を次々に披露してくれました。特にラフマの前奏曲の勇壮さはすばらしかったです。
ぶっちゃけ植物園での野外コンサートって、お子様たちは芝生の上をはしゃぎ回るわ、ステージが浮かぶ池の上にはコウモリが飛び交うわ、演奏にはたいへん困難だと思うんですよ(^_^;)。でもガルジューロさんはそんなのはものともせず、開演の瞬間からアンコールの革命まで、すばらしい集中力を発揮していました。彼のエネルギッシュな音に感嘆。
シンガポール在住のオペラ歌手の永留五月さんも「赤とんぼ」「浜辺の歌」プッチーニの「私のお父さん(ジャンニ・スキッキ)」等を熱唱しました。
ところで、ピアニストのガルジューロ氏はトークもたいへん軽快で面白い人で、「私のお父さん」の歌の内容を説明するときなど「もし私の恋が叶わないなら、橋から…、
ボタニック・ガーデンの池に身を投げるわー!※」と解説したり、随所で観客の笑いを誘っていました。サービス満点。(※実際には「ヴェッキオ橋からアルノ川に身を投げる」です)
「日本のためのチャリティーイベント」というのがまず主目的で訪れたコンサートでしたが、それ以上にガルジューロさんの熱い演奏に引きつけられた「ショパン・フォー・ジャパン」でした。息の長い支援をしてくれるシンガポールにも、いつも感謝!
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