シンガポールでは、本格インド料理が気軽に食べられます。
人数を集められるときはリトルインディアのレストランに行き、チキン・ティカ・マサラやらタンドーリ・ムルグやらマトン・カレーやらダール・カレーやらを好きなだけ頼んで、皆でシェアしながら食べます。しかし一人でインド料理が食べたくなったときには、私はフードコートに行きます。頼むのはこれ。
ロティ・プラタ とカレー(←この写真のはチキンカレー)。「ロティ」は南インドから海を渡って伝わった、丸いパンケーキあるいはクレープのようなものです。シンガポールでは「ロティ・プラタ」と呼び、マレーシアでは「ロティ・チャナイ」と呼ばれることもあるそうです。
表面はサクサク、中身はモチモチのロティ・プラタは、ちぎってカレーを付けながら食べます。独特の歯応えのロティは、チキン・カレーやマトン・カレーやベジタブル・カレーなど、どんなカレーにもぴったり。私はよく、313@サマセットのフード・リパブリックにある「ホワット・ユー・ドゥー・プラタ」で食べてます。ここのストールは、店員さんがにこやかでイイのです。
ところで、1月にアフリカへ旅行をしたとき、
ケープタウンにあるマレー人街に行きました。南アフリカは17世紀後半からオランダ領となっていた経緯から、当時のオランダ東インド会社によって、多数のマレー人がケープタウンに移住させられたという歴史があるのです。そのため現在もマレー系の人々がたくさん住んでおり、マレーの食文化も南アフリカの料理と融合して、土地に深く根付いています。
そんなマレー人街で、思いがけず見つけたのがこの看板。
おおお、ロティの看板ーー!シンガポールと同じく「ロティ・プラタ」って名称になってますよ!シンガポールでの綴りの「Roti Prata」と違って、「Roti Paratha」ですけど。
私がフードコートでしばしば食べているロティ・プラタは、インドから海を渡ってシンガポールにやってきて、さらにアフリカ大陸にまで根をおろしていたんだなあ…と感慨深くなりました。おいしい食べ物に国境は、無い(^_^)
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