超都市国家シンガポール的日常 ブログ

HP「超都市国家シンガポール的日常」の日記です。日本を離れた旅好きのオタクは、シンガで生き延びることができるか?
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飛行機の出発時間に間に合わなかった大雪騒動

欧州旅行日記の最終回。
今月はシンガポールブログじゃありません、ここww。
旅行最終日、その日もパリは昼前から雪が降り出していました。それも大雪。夜に離陸するANAで日本へ飛ぶため(欧州からちょいと一時帰国したのです)、私は事前に予約した定額制乗り合いタクシーを、ホテルで待っていました。



片道24ユーロの予約制タクシーは、当初16:00に迎えに来るはずでした。
しかし「明日は午後からすごい雪になるらしい」ということで、前日にタクシー会社から「時間を変更して15:15に迎えに行く」と、ホテルのフロントに電話があったということでした。(私が遊びに行っている間に、スタッフさんがメモを残してくれていた)

「ちぇっ、飛行機は19:55離陸なんだけどな。いくら何でも早すぎじゃあ…まあ間に合わなくなるよりも、時間に余裕があった方がいいか」などと思いながら、15:15にホテルのロビーで待機していました。しかし待てども待てども、迎えのタクシーが来やしない。
路上が雪に埋もれてどんどん白くなるのを見ながら、不安が募ります。フロントの人が「この雪で、車が渋滞にハマっちゃってるんだろうね」と、心配してタクシー会社に再確認の電話をしてくれました。
人の情けが身に染みる…



結局、予約していたタクシーは30分遅れの15:45にやってきました。まあいいさ、時間はたっぷりあるさ。空港へはいつも1時間くらいで着くし。
途中、車は他のホテルに寄り、予約していたドイツ人夫妻も拾っていきます。しかしこの時点で大きく時間をロス。結局、大雪の市内中心部を抜けるのに、1時間以上かかりました。雪で真っ白になったアンヴァリッドが不安を煽ります。

「君の飛行機の出発時間はいつ?」
「19:55です。まだ余裕があります…ある筈です」
「我々は18時半なんだが、こりゃヤバいなあ」
渋滞の市中を抜けて、シャルル・ド・ゴール空港行きの高速に乗った後も、まるで進まない車の列にイライラする私とドイツ人夫妻。まあドイツ人夫妻は、最悪ヒコーキに乗れなくても、電車で帰れるだろう(笑)
しかし私はこの飛行機を乗り逃がしたら、どーやって日本に帰れば…!

結局渋滞によるカタツムリのような運転は、最後まで解消されませんでした。なんと我々は4時間15分もの間、イライラとタクシーに乗り続けていたのです。
そーです、私はあんなに余裕があった筈の飛行機の離陸時間に、ぜんぜん間に合わなかったのです。空港に着いたら既に20:00で、ボーゼン。
でもこんな大渋滞なんだから、他の乗客も皆空港に着いていないに違いない。もしかしたら、何らかの救済措置が取られているかも知れない…
儚い期待と重いスーツケースと共に、チェックインカウンターへ走りました。しかしカウンター前の電光掲示板に、ANAの便名は、無い。
あれ、ここ、どこのターミナルよ…?

なんとタクシーの運転手は、第一ターミナルから出発する私を、第二ターミナルにドロップしてくれちゃってたんでした!!んぎゃー!

まあ、タクシーを降りるときに、確認しなかった私が悪いんですが;;
でも車を予約した時点で、出発ターミナルも把握しているはずなのにぃぃ。
慌てて空港の職員さんをつかまえて、第一ターミナルへの移動方法を訊く。教えてもらったとおり、ターミナル間を移動する無人電車CDGVALが、すぐにやって来てひと安心。ガシガシとスーツケースごと乗り込みます。さて、あと一駅で第一ターミナルに着くぞ、というところで…

突然車内が真っ暗になって、CDGVALが止まりました。
何やら技術的トラブルが起きたので、前の駅に引き返すという。がーん。

どこまでツイてないんだ…
結局CDGVALが復旧するまで、さらに20分かかりましたよ…
もうぜんぜん、離陸時間がどうとかのレベルじゃないよ…

20:30によろよろと、第一ターミナルのANAのカウンターにたどりつきました。ところがなんと、とうに離陸したはずの、搭乗予定の便名がそこに書いてある。
「えっ、NH206便なんですけどっ、まだチェックインできますか?!」
「できます。大丈夫です。雪で機体がヒースローに飛んでるからね
えええええー!

シャルル・ド・ゴール空港は大雪のため半ば閉鎖状態になっていて、搭乗予定のANAの機体は、ロンドンに飛んで避難していたんでした。数時間後、引き返してきた機体に、ちゃんと乗れるんだって。
「めっ、メルシー!Quel bonheurぅぅぅ!!(よかったぁぁぁ)」
ほとんど半泣きの状態でへたり込んだ私の搭乗手続きをしながら、
「よかったね」
「渋滞すごかったですからね。他の乗客も着いてませんよ」
「まだ気をつけてね。雪が降ってるからね」
と声をかけてくれるフランス人スタッフさんたち。優しいぃぃ(涙)

ANAが手配してくれたサンドイッチを食べながら、出発ゲートの前の椅子で待つことウン時間。ヒースローから戻ってきた飛行機は、結局当初の予定時刻から5時間遅れて、翌日の午前1:00に成田に向けて離陸したのでした。
その間に周囲に尋ねてみたところ、市中から空港へ向かうタクシーに、3時間や4時間閉じ込められていた人はザラにいました。なんとバスの中に、6時間閉じ込められていたという団体客の皆さんもいた。
私は定額制タクシーだったので、4時間乗車しても運賃は24ユーロでしたが、フツウのタクシーで空港に来た皆さんは、一体いくら払ったのだろうか…

しかしトラブルも含めて、今振り返ってみれば大変楽しい旅でした。
またクリスマスの時期のヨーロッパに行きたいなー。大雪はイヤだけど。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 22:58 | comments(0) | trackbacks(0) | -
サント・シャペルの贈り物

パリ日記の続き。久しぶりの欧州旅行が楽しかったのでお許しください。
私がオランダとフランスを回っていたとき、ヨーロッパは連日雪でした。
何でも百年に一度の大寒波だそうで。今日もまだ交通機関は大混乱ですって。シテ島のサント・シャペルを訪れた日も、行列中に雪が降り始めました。敷地内の最高裁判所に刻まれた「自由・平等・友愛」の文字も、雪に滲みます…



サント・シャペルは、1248年に完成したゴシック建築の教会の傑作です。
キリストが被った荊冠を納めるために作られた(!)教会で、壁がほとんど無い程、びっしりステンドグラスで埋め尽くされているのが特徴。15枚のステンドグラスがはめ込まれた窓は、まるで宝石のような輝きです。
これまでにも何回か訪れたことがあるのですが、今回は雪の積もる外に出るのが億劫だったこともあって、かつてないほどゆっくり時間をとって眺め回してきました。



サント・シャペルのステンドグラスは、特に赤い色の鮮やかさが印象的。
聖書のエピソードがぎっしり描かれたステンドグラスは、左から右へ、下から上へと読み進めていきます。あまりの細かさに目がクラクラ。
しかし礼拝堂内の椅子で寒さに固まりながらじっと窓を見つめていたら、トートツにストーリーが理解できたステンドグラスがありました。祭壇に向かって右側にあるステンドグラスに、ユディト記の一場面が!

「あれ?あの窓の女の人ってば、剣で誰かをぶった斬ろうとしてない?ていうかこの人、右隣の場面では生首を持ってるじゃん!ぎゃー!!もしかして、敵将ホロフェルネスの首をかっ斬った寡婦ユディトの話?!」



旧約聖書に登場する、敵将を酔っ払わせて討ち取った美女ユディトの話が、やたらはっきりと頭に浮かんできました。
さらに左側の場面に目を移すと、ちゃんとホロフェルネスと乾杯しているユディトが描かれているのを発見。さらに上には、司令官を失ったアッシリア軍にリベンジするユダヤ人の場面が。おー、ステンドグラスってホントに光の聖書だったんだー!(あたりまえ)
悪天候のおかげで、13世紀に作られたステンドグラスからのメッセージを、図らずも受け取ることができたのでした。これぞ、神様からのクリスマス・プレゼント♪

ところで、この時期のパリのあちこちの教会では、すてきなプレゼピオが飾られていました。キリスト降誕の情景を、人形で再現するジオラマです。
お人形に弱い私は、これを見て歩くうちに自分も欲しくなってきました。ので、サン・シュルピス教会(ダ・ヴィンチ・コードに出てくる)の前の、プレゼピオの専門店で、キリストとマリアとヨセフの3体を買っちゃった。わずか5cmほどのお人形ですが、表情が実に良く出来ているのです。



またいつか同じお店に、東方三博士や厩の動物たちを買いに行きたいなぁ…
それでは皆様、メリー・クリスマス!

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 18:43 | comments(0) | trackbacks(0) | -
パリ・光のクリスマス散策

極寒のアムステルダムを回った後で、再びタリスでパリに戻りました。
往路では出発1時間遅れ・到着はさらに一時間遅れだったタリスは、復路では予定時刻どおりに出発し、20分遅れでパリに到着。約3時間半。マトモに電車が走れば、オランダ←→フランスはこんなに近いのにィ!



さてパリに到着してガイドブックをよく読むと、その日は一ヶ月に一度の、ルーヴル美術館の無料公開日でした(毎月第一日曜日)。太っ腹っ!
「ルーヴルは明日も行く予定だけど、せっかくタダで見せてくれるからには、今日も足を運んで、ルネサンス期のイタリア絵画だけはツブしておこう」と思い、ホテルに荷物を置いた後はとっととルーヴルに向かいました。
この美術館は一日や二日では回りきれませんからね。今がチャーンス!

何度訪れても、あまりの名作の揃いっぷりに唖然となってしまうルーヴル。
この日は無料開放ということで、いつにも増して混雑していました。
フラッシュを焚かなければ写真撮影OKという太っ腹さも手助けして、名画と一緒に写真を撮るお客さんが、普段よりフリーダム&大増殖。私も大好きなヴェロネーゼの「カナの婚礼」と一緒に撮ってもらいましたv。しかしモナ・リザは、あまりの混雑ぶりに近づけたもんじゃーない(笑)
モナ・リザさえはずせば、ラファエロだろうとティッツィアーノだろうと、近づき放題、撮り放題でしたヨ!



ルーヴル美術館を閉館時間の18時に出ると、あたりは既に真っ暗闇。
せっかくクリスマス間近なので、地下鉄で二駅先のコンコルド広場へ行き、シャンゼリゼ通りのクリスマス・イルミネーションを見に行くことにしました。日本にいたときも、この時期によくTVで見た、有名なライトアップです。
12月にパリを訪れたことはなかったため、楽しみにしていたのです。

オベリスクの立つコンコルド広場(←ベルばら好きで宝塚好きの私にとってはマリー・アントワネットやルイ16世が処刑された場所として重要)には、クリスマス期間限定の観覧車が立っていました。何だコレ、すごーい!
そして広場から続くシャンゼリゼ通りのマロニエの並木には、噂に高いあのイルミネーションがえんえんと輝いていました。とてもシック。シンガポールのオーチャード・ロードも、これは敵わないよ…!





だって並木道の両端には、クリスマスマーケットが延々並んでいるのです。
寄り道しながらグリューワイン(仏語では「ヴァン・ショー」)を飲んだり、熱いソーセージを頬張ったりできるのは、冬の寒さがあればこそなのよねぇ。四季がめぐり来ることのすばらしさを、改めて認識した次第です。
この時期のシャンゼリゼは、パリ市民も普段とは違う景色を楽しむため、大勢でそぞろ歩きを楽しんでいます。誰もがエトランゼ♪




翌日の夜は、オペラ座裏のオスマン通りのイルミネーションを見に行きました。ギャラリー・ラファイエットとプランタンの飾り付けがすごいのです。
特にギャラリー・ラファイエットのそれは、芸術的で躍動的。まるでステンドグラスのような明かりが、点滅しながら動いてゆくのです。やはり芸術の都パリのクリスマス・デコレーションは、一味違うと感嘆。
こんなすごい街には、サンタさんは一体どんなプレゼントを持ってくるんだ?!

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) | -
アムステルダム・極寒クリスマス紀行

クリスマスで盛り上がるヨーロッパへ行ってきました。
夫が三週連続でインドやインドネシアの近隣諸国に出張しているので、その合間を縫っての一人旅です。シンガポールに来てから稼いだバイト代を、全額費やしてしまったよ(笑)



まずは飛行機でパリに入り、到着翌日にタリス(仏の新幹線)で、アムステルダムに移動しました。私にとっては初めてのオランダです。クリスマスの街と、レンブラントやフェルメールの絵を見に行くのです。
いやー、前から行ってみたかったんだ。

ところで先週の欧州北西部は、12月初旬としては記録的な豪雪でした。
フランスのTVも、ネージュ(雪)ネージュと大雪のニュースばかり。
パリ北駅から乗り込むタリスも、発車時刻を大きく過ぎて車両が到着。結局アムステルダムに着いたのは、到着予定時刻を2時間も過ぎた頃でした。
経由駅のアントワープも豪雪で、なるほど、かのネロ少年が、パトラッシュと一緒に凍死しちゃうのも無理はないと思いましたよ。



しかし雪で覆われたアムステルダムは、瀟洒な建物が並んでいてとても素敵。煉瓦の建物は凝った破風で彩られていて、それはそれは華やかです。
街の広場にはクリスマスマーケットが建っていて、お客さんで大賑わい。雪の降る屋台でグリューワイン(ワインの熱燗)を飲んだら、もう魂の底から生き返るって感じでした。心も体もホカホカ。
何しろふだん赤道直下で弛緩しきっている身には、ブ厚く積もった雪を踏みしめるなんて、久しぶりの感覚だったのよ!



アムステルダムではレンブラントの「夜警」がある国立博物館と、ゴッホ美術館、レンブラントの家などを隈無く見て回りました。「夜警」のホンモノは、内側から輝くような迫力のある絵でしたよ。

かつてレンブラントが住んでいた豪邸は、今は彼の美術館になっています。
高い窓から光が入る居間には、白黒の市松模様の床が広がり、オランダ絵画によく出てくる部屋そのもの。まるで絵の中に入りこんだよう。館内にはレンブラントの精緻なエッチング作品も、多数展示されています。
館内のスタッフがエッチングの印刷の実演もしてくれましたが、なんとレンブラントは日本の和紙を好んで使っていたそうですよー!



アムステルダムで出会った人々は、みんな親切でたいへん朗らかでした。
私が絵葉書に「寒さで震えるミッフィーちゃん」を描いているのを見た、キオスクのおじさんのゴーカイな笑いと、お褒めのお言葉が忘れられない…

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 22:31 | comments(4) | trackbacks(0) | -
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