春節のお休みにトルコに行ってきました。私にとって初めての国です。
最初に足を踏み入れたのは、もちろんイスタンブール。ヨーロッパとアジアにまたがる壮麗な古都です。
高台の塔から世界地図どおりの、金角湾・ボスポラス海峡・ヨーロッパ大陸側・アジア大陸側を見たときには「こっ、
ここが世界の中心!ついにキタ━(゚∀゚)━!!!!!」と叫びましたよ。長年の憧れの街だったんですもの。
オスマン帝国時代からの大モスクが、数多く建ち並ぶイスタンブール。
さらにそれ以前は、330年から続く東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都「コンスタンティノープル」。そう称されていた時代の面影も、街のあちこちに残っています。
むかしむかし小学生のとき、宝塚のお芝居でコンスタンティノープルという地名を覚えて以来、そりゃーもうこの街に来てみたかった私。ビザンツ建築の最高傑作「アヤソフィア」を訪れたときは、特に感動に打ち震えました。
すごいぞ、東ローマ帝国は本当にあったんだ!537年に完成したアヤソフィアは、もともとギリシア正教の大聖堂です。
その後1453年にコンスタンティノープルが陥落し、征服したオスマン帝国のスルタンの命を受けて、ジャーミィ(モスク)に改築されました。その際に漆喰で塗りつぶされたビザンツ時代のモザイク画が、20世紀に発見されて、今は堂内のあちこちで輝いています。
この、聖人たちを描いたモザイク画が、すっごく美しいんですよ!
500年も漆喰の下に眠っていたのが信じられないくらい、キラキラと輝いています。微妙で繊細な表現は眺めていて飽きることがありません。再発見されたモザイクを見ていると、キリスト教の聖堂として建てられ、モスクに変わり、今またコンスタンティノープル時代の片鱗を見せている、アヤソフィアの上に流れた長い長い時間を思って、なんか涙が出てきたのでした。
「泣ける世界遺産」なんて、滅多に無いですよー!
ところで「トルコ人は親日派が多い」というのはよく聞く話ですよね。
行ってみたらまさしくそうだった…!日本人であるというだけで、びっくりするほどの歓迎ぶり!!ただ道を歩いていたり、お店に入っただけで(何も買わなくても)、チャイをごちそうされ、焼き栗や焼き芋やリンゴをもらい、そりゃもう親切にしていただきました。
滞在中に何人ものトルコ人さんたちとゆっくり話す機会があったのですが、トルコの人は様々な歴史的経緯から日本のことをよく知っていて、今も大きな関心を抱いているんだそうですよ。現在の日本の産業、流行りもの、食べ物から過去の戦争のことまで、いろいろなことを話しました。ホントに日本の事情に詳しくてビックリ。
それで皆さん必ず「また○年後に会おうね!」と言って別れるんです。
実際、夫は5年前にもトルコに来ていろいろな人に親切にされたのですが、そのときの写真を手がかりに知り合った人との再会を果たし、大歓待を受けたのでした。ちゃんと覚えていたトルコ人さん、すごすぎる!
私も数年後にトルコを再訪することがあったら、今回知り合った人たちに、歓迎してもらえるかしら…
↑ランキングに参加しています。押していただけると励みになります。
↑本家サイト。