ペナンに行く前、私はこの島をリゾートアイランドと思っていました。
行ってみたら違いましたよ…見事なプラナカン建築と英国統治時代の建物が数多く残る、
文化と歴史の島でしたよ…!
ぶっちゃけ、海はあんまりキレイじゃありません(爆)
滞在二日目に、「ペナン・プラナカン・マンション」に行ってみました。
プラナカン文化を紹介する博物館です。館内にはプラナカンたちが用いたニョニャウェア(プラナカン陶器)や宝飾品、サロン・ケバヤ、ビーズ刺繍などの華麗なコレクションがいっぱい。
私はシンガポールのプラナカン博物館も大好きで、しばしば足を運んでいるのですが、はっきり言って
負けたと思いました。だってこの博物館の建物は、もともと中国系の富豪が建てた、プラナカン様式のお屋敷なんだものー。いわば
建物自体がまるごとゴージャスな展示品なのです。勝ち目ないゼ。
部屋のあちこちに飾られているコレクションも、やたら充実しています。
ニョニャ(プラナカンの女性のこと)はお嫁に行く際に、ビーズ刺繍の技術を身につけていることが必須とされていたのですが、その芸術のような作品もすっごい数!しかも、無造作にぼんぼんと棚の中に放り込まれています(笑)。これがシンガポールのプラナカン博物館だったら、ひとつひとつの作品を分けて、もっとうやうやしく展示してると思うぞ…
プラナカンの日用品といえば、パステルカラーの陶器もはずせません。
ニョニャウェアのコレクションも膨大な量が展示されており、ラブリーなカムチェン(蓋付きの壺)や、お茶器のセットにうっとりしました。特にペパーミントグリーンのものがステキで、「うん、私が使うならコレだな!」と、勝手に脳内利用計画を立てておりましたよ(^_^;)
ところで、私が執拗にニョニャウェアを見ていたら、団体客を案内していたガイドさんが
「日本人?」と声をかけてきました。
「ここに日本の磁器が展示されてるよ」と言って、赤絵の食器のセットを指さしてくれたのです。
ラーメンどんぶりの雷文で縁取られたその陶器は、蝶が描かれた華やかなもの。中華圏への輸出専用の磁器として、19世紀後半に日本で作られたものらしいです。蝶は幸福のシンボルとして、プラナカンの陶器に好んで描かれるモチーフです。
ペナンのプラナカンの大富豪は、金に飽かせて、いろんな国から芸術のような品物を集めていたのだなァ!
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