超都市国家シンガポール的日常 ブログ

HP「超都市国家シンガポール的日常」の日記です。日本を離れた旅好きのオタクは、シンガで生き延びることができるか?
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ナミブ砂漠で行き倒れ寸前
アフリカ旅行記最終回。旅程8日目にナミブ砂漠方面へ移動しました。
拠点となるのは西南部にあるナミブ・ナウクラフト国立公園。アフリカの国立公園中最大の4万平方kmの広さを誇ります。宿泊先は国立公園のゲートに近い、ソッススフレイ・ロッジ。客室はすべて独立したテント型のおうちで、目の前にはサバンナと巨大な岩山が広がっているのです!まるで草原の真ん中に引っ越してきたような開放感に浸りながら、スケッチしてしまいましたよ。





ところで砂漠といえば、すぐ砂丘が連なる景色を思い浮かべませんか?
実は砂漠の大部分は、大きな岩で覆われた「岩石砂漠」や、こまかい石ころで覆われた「礫砂漠」です。砂丘が連なる「砂砂漠」は、全体の20〜30%程度。国土の大半が砂漠のナミビアでも、ナミブ・ナウクラフト国立公園の最奥部へ行かないと、あのアプリコット色の砂丘が連なる様子を見ることはできないのです(下図参照↓)。砂丘って貴重なものだったのね…



砂丘が最も印象的な姿を見せるのは、日の出で陰影がくっきり付く時間。
だからこの国立公園を散策する日は、早朝に起きて、ゲートから45kmのところにある絶景ポイントまでガイドさんに全力でランクルを飛ばしてもらいました。実は開門時間の6時を15分も過ぎてからゲートインが始まったため(←こんな遅刻はよくあることらしい)、車で移動している途中で日が昇っちゃったんだけどね(^_^;。車窓の外を流れる砂丘群がバラ色に色づいていく様は、まるで芸術を見ているようです。あまりにも幻想的すぎて、この世のものとも思えないほど。



そんなわけで、多少日が登ってから絶景ポイントの「デューン45」という砂丘に登り始めました。ゲートから45km且つ45番目にある砂丘だそうです。美しい稜線を描く砂丘のてっぺんには、一見すぐに登れそうな気がします。が…
甘かったよーー!稜線のすぐ脇を上に向かって歩いていくのですが、一歩進むごとに足元の砂はずぶずぶ崩れるわ、靴には砂が入ってどんどん重くなるわ!まさに「三歩進んで二歩下がる」です。歩いても歩いてもまったく進んでいるような気がしない。
「こんなの足で登るのはムリッ。ラクダを連れてきてーー!!
絶叫しながらようやくてっぺんにたどり着いたときには、ほぼ半泣きでした。しかし頂上から拝んだ、見渡す限りの砂の世界には驚嘆。TVや写真集でおなじみのこの景色は、ヒーヒー言いながら砂丘を登りきってみて、始めて堪能できるものなんだわ…!



デューン45の後は、国立公園最奧部のソッススフレイ(舌噛みそう)という砂丘付近へ移動し、朝ご飯です。なだらかに連なる砂丘群を眺めながら、砂地にテーブルを出して摂った朝食は最高においしかった!ちょっと油断すると灌木からすぐにスズメの群れが飛んできて、パンを食べてしまうんですけど(笑)。
よくよく見ると砂地にポツポツと生える灌木の間には、オリックスたちがサクサクと歩いています。こんな砂だらけのところでよく逞しく生きているなあと感心。ソッススフレイの砂丘にも、オリックスの足跡がいっぱい付いていました。



この後さらに、デッドフレイという絶景ポイントへのピクニックに挑戦。
砂漠のど真ん中にある、900年ほど前に干上がった湖の跡地へ向かうコースです。一見なだらかな砂丘を歩いていくように見えますが、この頃には既に太陽は天高く昇っており、容赦ない日差しに晒されてツライのなんの。白人さんのグループなんて、上半身裸で歩いている人がいっぱいいた程でした。
もともと体力も根性も足りない私は、道半ば(というか砂半ば)で完全にヘバッてしまい、「も、もう私はここで脱落するから、一人で湖まで行ってきて」と夫に声をかけてギブアップ。しかし日差しから逃れようにも、砂以外なーんも無いので休むに休めません。このままおとなしく日干しになるしか無いのか?!

しばらくすると先を歩いていた夫から、「すぐそこに目的地が見えてるよー!」と声がかかりました。こうなると人は俄然やる気が出るもので、さっきまでガックリと砂に膝をついていたワタシとは思えないような勢いで、ガシガシと歩き始めました。砂漠(砂丘)で何がツライかというと、日差しもさることながら、砂・砂・砂に圧倒されて方向感覚と距離感がまるで働かなくなることですね。
ようやくたどり付いたデッドフレイは、その名のとおり「死の湖」。900年前に立ち枯れて化石化した木が、オブジェのように静かな別世界を作り上げていました。まるでダリの絵のようなシュールさです。



ナミブ砂漠を楽しんだ(苦しんだ)翌日に、帰路につきました。
ワルヴィス・ベイの空港へ向かう道中のサバンナでは、野生のキリンの群れに遭遇。キリンのお母さんのうしろに、子供のキリンがピッタリくっついている様子がとてもかわいらしいのです。それにしても草原の中で見る生キリン(←ビールではない)の、縦にでっかいことと言ったら、当たり前ですが新鮮な驚きです。キリンの目から見る人間は、どんな風に見えるんだろうか…



シンガポールに住んでいたおかげで、アフリカに行くことができました。
ヨハネスブルグに直行便が飛んでいるという地の利がなければ、私がアフリカの大地を歩ける機会は永遠に無かったでしょう。今ではTVの自然番組でサバンナが映ったりしようものなら、大騒ぎで見入ってしまう、にわかアフリカファンの私です(笑)。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 23:55 | comments(2) | trackbacks(0) | -
お屋敷に泊まってハンティング…じゃなくてサファリ・ドライブ
アフリカ旅行記続き。旅程7日目にヌーの群れに遭遇しました。
この日はナミビアのオマルルに近い所にある、プライベート・ゲーム・リザーブに宿泊。個人が持つ広大な私有地を、主に狩猟客に開放した、私設の猟獣保護区+宿泊施設です。どれくらい広大かというと、入口の門から宿泊施設まで9km(!)もあるほど。
この宿泊施設が、ホテルやロッジというよりも、まるでお屋敷でした。



室内に足を踏み入れた途端、壁にズラリと並んだレイヨウの剥製が圧巻!
飴色の木の柱や重厚な家具が印象的な居間には、ヒョウの剥製まであります。年代もののキャビネットの上には、何代も前にドイツから移住したという、地主様一家のご先祖たちの写真や肖像画が並んでいます。木の格子の付いた大きな窓は開け放たれ、庭から4匹の飼い犬が自由に出入りしています。
何なの、この宝塚のセットみたいなおうちはーーっっ!

さて、夫も私ももちろんハンティングなんて技術は持ってません(^_^;。
ここではお屋敷のスタッフに、オープンタイプのジープ(これもランクルだった)を運転してもらい、敷地内の動物を見るサファリ・ドライブを楽しみます。ジープがオフロードを進んでいくうちに、果てしなく広がるブッシュや草原にまたまた驚愕。ここ、本当に私有地なのーーっっ!?



3匹の犬が同乗したジープの前を、野生動物が次々に横切っていきます。
エランド(でっかいレイヨウ)の群れが、ドドドと駆け抜ける様子は疾風のよう。黒光りするヌーたちのU字型の角を見たときは、「ああアフリカ来た…」と改めて感じ入りました。それにしても私有地にヌーの群れって、スケールが大きすぎる。
イボイノシシが横切った瞬間に、思わず「おーライオンキング!」と声をあげたら、ガイドさんに「正解。プンバァ!と言われました。わはは。





夜にはお屋敷のご当主様から3歳の孫娘ちゃんまで一家総出で出迎えられ、敷地内で獲れたレイヨウの肉などの素敵なディナーを、皆で食べたのでした。日本人が来たのは初めてということで、すごく歓待されましたよん。
このプライベート・ゲーム・リザーブに来るお客さんの、大半はドイツ人だそうです。ヨーロッパ人のアフリカでのバカンスは優雅だ優雅だと聞いてはいましたが、ここまでゴージャスなものとは想像していませんでした。急斜面の岩の丘をランクルで登り、頂上で夕日を見ながらテーブルを広げて、ドリンクやビーフジャーキーで乾杯したのもいい思い出です。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 19:13 | comments(0) | trackbacks(0) | -
シンガポール・エア・ショー2012の、屋外と屋内の落差
シンガポール・エア・ショー2012の、一般公開日に行ってきました。
会場のチャンギ・エキシビションセンターへは、空港からシャトルバスで行ったのですが、MRTで空港駅に着いたときから既にすごい人混み。シャトルバスの中はすし詰めぎゅうぎゅう、しかも道はエアショーに行く車で渋滞していてなかなか進まない。お目当てのアクロバット飛行ショーの時間に間に合わないんじゃないかと、ひやひやしましたよ。



爆音を上げながら赤道直下の空を切り裂く飛行ショーは、圧巻でした。
シンガポール空軍、マレーシア空軍、オーストラリア空軍のアクロバット飛行チームが、編隊を組んでの急上昇や急降下、宙返りなどのものすごいワザを見せてくれるのです。飛行速度が速すぎて、撮影がとても追いつかないよ(@_@)。
さらにビックリしたのが、オーストラリア人パイロットのトニー・ブレア氏(←英国の元首相と同じ名前ですね)による単独飛行ショー。飛行歴21年のベテランパイロットのトニーさんが、大空に自由自在に航跡を描きながら旋回しまくるのです。その軽やかさといったら、人間が操るものとは思えないほど。天才飛行士は、ここまで鳥になれるものなのですね…!



屋外展示場には、世界各国の旅客機や戦闘機が展示されていました。
シンガポール空軍の戦闘機は、コックピットに乗せてもらえるため、記念撮影をするお客さんで大行列。展示場の中央にはシンガポール航空の引退間近の機体、B747-400が鎮座していました。沖縄の嘉手納基地に所属する、米空軍のストラトタンカーも来ていましたよ。尾翼には兜をかぶった武士のマークが入っており、印象的です。



こんな調子で屋外のショーや展示は良かったけれど、屋内展示はイマイチ。
まあ航空ショーの屋内展示は、全てがB to Bですからね。飛行機なんてお小遣いで買えるものではありませんから、一般公開日だからといって、B to C向けの展示を期待する方がムリってものです。
とは言っても、企業ブースに展示パネル以外は何も置いていない(係員もいない)状態で、お客さんたちがブースの絨毯に座り込んでお弁当を食べたりジュースを飲んだりしているのは、絵的にいかがなものかと思いました(^_^;。アジア最大の航空ショーにしては、カッコワルイぞ…



私はMRJ(三菱リージョナルジェット)のブースを楽しみにしていたのですが、こちらも大型模型のひとつも置いていない状態で、ブースは一般客のピクニック場と化していました。ちょっとガッカリ。
エアバス社やルフトハンザ航空のブースは、新型機の内部が見える細密模型を設置して、お客さんの注目を集めていたのになー。もうちょーっと一般客への愛が欲しかったです。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 年中行事 | 18:26 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ナミビアで羚羊の美しさに魅せられる
アフリカ旅行記続き。旅程5日目に飛行機でナミビアに移動しました。
アフリカ大陸西南部のこの国は、観光ポイントへの公共の交通機関がほとんど無いので、現地旅行会社のガイド兼ドライバーさんに案内をお願いしてありました。ガイドのジェイクスさんは、トヨタのランドクルーザーに乗って颯爽と登場です。



空港を出発した途端、白い砂地がえんえんと広がっていることに唖然。
国土の大半が砂漠のこの国では、頑丈な車は何よりも大事なのですが、ガイドさんは「トヨタは一番頑丈。一番信頼できる。日本車以外買わない!ときっぱり仰っていました。旅程の途中である街に寄ったとき、ナミビア政府関係者が何かの会合で訪れていたのですが、政府専用車(緑のナンバープレート)はすべてトヨタか日産の車でした。日本車はアフリカでも絶大な信頼を受けています。

その頼もしいランクルで、毎日ウン百kmもの距離を移動しました。
果てしなく広がる砂漠にも、スプリングボック(オレンジの毛に太い角を持つレイヨウ)やダチョウの群れがあちこちにいることにビックリ。砂漠に生えているわずかな灌木から、水分を摂って生きているんだそうです。スプリングボックもダチョウもたいへん足が速く、こんなわずかな食料や水でよくパワフルな走りを持続できるなーと感心してしまいます。



旅程6日目に、ナミビア北部にあるエトーシャ国立公園に入りました。
この周辺はちょうど雨季の影響を受ける時期で、どこまでもまっすぐに伸びる道の周囲は、鮮やかな黄色い花で埋め尽くされています。国立公園(自然保護区)内のサバンナも、緑の草木に覆われていました。
その葉陰に次々と現れる、野生のキリンやシマウマ、オリックスやダチョウに興奮。生モノのパワーはすごい…!特にオリックスをはじめとする、レイヨウの美しさには感動しました。長い角を伸ばしてサバンナを疾走するオリックスの姿は、神々しいほどです。





ガイドさんの視力は、我々のそれとはまるで違うものでした。
彼はランクルを運転しながら、サバンナの地平線の果てを指差して、「あそこに何がいるかわかる?」と問いかけてきました。しかし我々の目には、まったく何も見えない。じーっと目を凝らしてみてようやく「んー、岩か何かがあるかな」と気がついたのですが、その岩らしきものは実はクロサイだったのです!
ただの点だったサイは、サバンナの向こうからゆっくりゆっくり、我々が乗るランクルの方まで近づいてきました。そして20分以上かけて、車の目の前を横切っていきました。何たる悠然とした生き物なんだ(@_@)。白昼堂々とサイが現れることは珍しいそうで、ガイドさんも写真をしきりに撮っていたほどです。



ところで旅行中に何度か、野生動物の肉を食す機会がありました。
【採点表】
 シマウマ→ちょっと固い ★★★
 エランド、インパラ→食べやすい。おいしい。 ★★★★
 ダチョウ→さっぱりしていて美味!癖がなく柔らかい。 ★★★★★
「あー、あの砂漠やサバンナを軽やかに駆けていた動物の肉かあ…」と思いながらも、どれもキレイにたいらげてしまいましたよ(^_^;

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 14:41 | comments(2) | trackbacks(0) | -
残酷イベント・バレンタインデー
今日はバレンタインデー。シンガポールでも、もちろん大イベントです。
日本では「チョコをもらえなかった男性が寂しい思いをする日」ですが(あわわわ)、シンガポールでは違います。シンガでは「花束をもらえなかった女性が、道を歩くときに肩身の狭い思いをする日」です!



シンガポールのバレンタインデーは、男性が女性に贈り物をする日です。
贈る品物はなんといっても花束が一般的。だからオーチャード・ロード等の大通りには、この日だけの即席の花売りが現れます。お花屋さんやスーパーの切り花コーナーは、普段はシンガポール名産のランの花でいっぱいですが、バレンタインデーの数日前からバラを増やして売り場を拡大してます。やはりイベントの花といえばバラなのですなぁ。バレンタイン当日のお店の中は、男性客でいっぱいです。



花束をもらった女性たちは、お仕事帰りにそれを抱えて道を闊歩します。
一方もらえなかった女性たちは、早足でうつむきがちに家路につきます。
あるイミ、日本のバレンタインデーよりもずっと残酷ですよ!日本の男性たちのチョコレートは鞄の中にしまうので、戦果の有無は外からはわからないけれど、シンガポールの女性たちの花束は一目瞭然ですからね。シンガポールに来て一年目のバレンタインデーの様子を目撃したときは、「に、日本に生まれて良かった…」とつくづく思ったものです(爆)



よく「日本のバレンタインデーは商業主義でけしからん」などと批判されますが、海外のバレンタインデーも善し悪しですよぉー。この日に「リア充爆発しろ!」の空気が満ちるのは、どこでも一緒です。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 年中行事 | 19:43 | comments(5) | trackbacks(0) | -
オットセイの島 ペンギンの海岸
アフリカ旅行記に戻ります(笑)
南ア滞在二日目に、野生のオットセイとペンギンを見に行ってきました。現地で参加したバスツアーで、ケープ半島を一周したときのことです。まずは半島西部のハウト湾へ行き、漁港からオットセイが棲むドイカー島への船に乗りこみます。船は島には上陸しないということで、「遠くから、ちゃんと野生のオットセイを観察できるのかしら」とドキドキしていました。が…



ごろごろいる。こんなにいれば見逃すなんてあり得ない!
オットセイがドイカー島にいると言うより、ドイカー島がオットセイで出来ているんじゃないかと思うくらい、たくさんのオットセイが岩場を埋め尽くしていました。船は島の周囲ではゆっくりと進み、エンジン音も弱くなるため、オットセイたちの鳴き声もダイレクトに飛び込んできます。「オウッオウッ」「アウッワウッ」と鳴く声は、まるで犬が吠えているようでしたよ。船のまわりにも、物怖じしないオットセイたちが何十頭も泳いでいてビックリ。

ケープ・ペンギンのいるボルダーズ・ビーチは、半島の東部にあります。
海岸への入場料(45ランド=約450円)を払ってボード・ウォークを歩いていくと、ペンギンのいる岩場や砂浜が見えてきます。これまた目を凝らすまでもなく、ごろごろいる。首からお腹にかけて黒いラインの入ったケープ・ペンギンたちが、ブルーグリーンの海を背景に、毛繕いや甲羅干しにいそしんでいます。かっ、かわいすぎる…!



アフリカ大陸の突端にあたるケープ半島の海は、波がとても荒いのです。
にも関わらず、この海を悠々と泳ぎ、波打ち際でブワッと顔を上げるケープ・ペンギンを見ていると「こんなにかわいいのにやっぱり野生なんだなァ」と感心してしまいます。海でのたくましい泳ぎっぷりに比べて、浜辺を歩くときにはヨタヨタしているのが、またかわいい。ボードウォークで写真を撮る観光客に対して、驚くほど近くまで寄ってくるペンギンもいます。



実はペンギンよりも、観光客の方が多いくらいの勢いだったりしますw。
南アを訪れる観光客は地理的に近いこともあって、ヨーロッパから来た白人が圧倒的多数。どの国の人も、かわいいものには目が無いんだな〜と思いました。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) | -
奇祭「タイプーサム」に圧倒される
本日、ヒンドゥー教の奇祭タイプーサムを見てきました。
軍神ムルガンに捧げるお祭りで、毎年だいたい1月半ばに行われます。今年は少し遅めですね。このお祭りの見どころは、なんといっても「カヴァディ」と呼ばれる飾り御輿を担ぎ、長い串状のもので肌や舌や頬を刺したヒンドゥー教の信者たちが、信仰心を表す苦行の行脚をする様子です。こ、これが…



かなり凄まじい。お腹も背中も串だらけです。
この行脚に参加する信者は、およそ1ヶ月間菜食に徹して、節制生活を送るそうです。そして精神的・肉体的欲求から解放された状態を維持している間だけ、痛みを感じることなくこの苦行を果たすことができるんだそうです。
とは言っても、参加している信者さんの中には、すごーく痛そうな表情をして家族に支えられている人もいたよ(^_^;。ここまでの苦痛を乗り越えてでも神に奉仕しようとする、信仰心の強さに圧倒されてしまいます。

この行脚は、リトルインディアのスリ・スリニヴァサプルマル寺院から、フォート・カニング・パークの近くにあるスリ・タンダユタパニ寺院までの約4kmに渡って行われます。私はお昼前にスリ・タンダユタパニ寺院に行って、祈祷の広間からタンク・ロードへ出る行列の様子を見てきました。
この寺院は軍神ムルガンを祀っている寺院なので、祈祷の広間ではカヴァディを担ぐ信者さんに対して、ひときわ熱狂的な喝采が上がります。カヴァディにはムルガンの象徴の孔雀の羽が付いており、たいへんゴージャス。また、同じく彼の象徴である槍の形の串をに刺している(!)人もいて、これはとっても痛そうでしたよ…



寺院の周囲は、華やかに着飾ったヒンドゥー教徒の人々でいっぱい。
いつもおしゃれなインド系女性たちが、普段よりもひときわ艶やかな、金糸で彩られたサリーやパンジャビ・ドレスに身を包んでいる様子は眼福ものでした。ぶっちゃけ行脚の人よりも、麗しい女性の写真の方をいっぱい撮ってきてしまった私です。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 年中行事 | 19:42 | comments(2) | trackbacks(0) | -
南アフリカの人々から学んだココロの教え
アフリカから帰ってきて、あまりの日焼けぶりに驚く今日この頃です。
腕時計の跡はおろか、指輪の跡までくっきり残っているほどの焼けっぷり。ナミブ砂漠で、あまりの暑さに長袖の上着を脱いでしまったことが拍車をかけたようです。もうこうなったら、アフリカで学んだファッションの心得でも実践するしかない!



南アフリカの人々は、男性も女性も目を見張るほどオシャレでした。
明るい原色をトップスにさらりと取り入れて、それを基本に小物の色を合わせるのが実にうまいのです。
特に感心したのは靴!トップスと同じ色の靴を履いている人がすごく多くて、「南アの人は一体、ひとり何色の靴を揃えているのか?!」と思ったものです。パンプスやローファー、サンダルやスニーカーの色がみごとにトップスと同じ色なの。

さらに、異なる色の靴を履いている人も、スニーカーのひもの色だけはトップスと同じにしている人が多くて、そのセンスに唸りました。これは今日からでも真似できるワザなので、私も実践しようと思います。オシャレ上級者に見えるコツは、アクセサリーよりもバッグよりも、靴の色を服の色に合わせることとだと実感。褐色の肌に明るい色のファッションが似合う、アフリカの人々のオシャレのココロを取り入れぞ〜。



話は変わって、南ア滞在3日目に、ロベン島へ行ってきました。
ケープタウンから船で30分ほどのところにある、アパルトヘイト時代に政治犯を収容していた刑務所島です。ネルソン・マンデラ元大統領も、ここに18年間収容されていました。今では島全体が博物館になっていて、マンデラ氏が入っていた独房も当時のまま残されています。これが想像以上に狭い!
映画「インビクタス」でここの様子を見たことがあったのですが、実際の独房は思っていたよりさらに小さいものでした。こんなところに閉じ込められながら、黒人も白人も共存する民主的な南アフリカを築くために、絶えず情熱を燃やし続けたマンデラ氏の日々を考えると、呆然となってしまいます。



ロベン島は、この刑務所にかつて収容されていた人が案内してくれます。
私たちのグループを案内してくれたガイドさんは、19歳の若さで政治犯としてこの島に収容されたそうです。彼は「この収容所の中で、どうやって生きる意欲を保ち続けたのか」という観光客の質問について、こんな風に答えていました。
「常に希望を失わず、念頭に『自由』という概念を刻み続けた。新聞をはじめあらゆる情報を収集し、仲間たちとは絶えず政治談義をして、改革への意志を保ち続けた」
絶望的な状況の中で、人間を強く生きさせるのは、ココロ一つなんだなあと深く感じ入りましたよ。

このガイドさんは案内の最後に、ひとりひとりの観光客に挨拶しながら、その出身国を尋ねてくれました。夫と私が「Japan!」と答えたら、「おお、去年の女子サッカーのワールドチャンピオンの国だね!」と言ってくれましたよ。なでしこジャパンは南アフリカの人にも強いインパクトを与えたんだなあ。
多くの国から来た観光客に、その国に関するエピソードをさらりと交えながら挨拶するガイドさんを見て、国際都市シンガポールに住むジブンも、絶えず世界各国のニュースに気を配っていこうと思いました。南アフリカで学んだ、大事なココロガケです。

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| あさぱん(Asa-Pan) | 旅行 | 20:53 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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