6/29にオープンしたガーデンズ・バイ・ザ・ベイに早速行ってきました。
マリーナ地区に新たに建設された、巨大な植物園です。足を踏み入れての感想は
「ああ、とうとうやっちゃったよ、シンガポール…!」でした。そこには常夏の島国のシンガポールではあり得なかった、
「快適な春の楽園」と
「雲をかぶった寒冷な高山」が、大々的に再現されていたからです。シンガポールの発想力と財力と技術力の凄まじさに、本気で驚嘆(@_@)。
園内北部にある2つのガラスの巨大なドーム、「フラワー・ドーム」と「クラウド・フォレスト」が、そのスゴい世界観を再現した施設です。
「フラワー・ドーム」は湿度の低い地域や季節を再現したドームで、足を踏み入れた途端に「涼しい!」と感動を覚えます。広大な敷地には、中央にある春の花壇を見下ろすように、サボテンやバオバブの木、オーストラリアのワイルドフラワーや地中海のオリーブなどが植えられ、地球をひとめぐりしているような気分になります。特に世界の春〜初夏の花が、一斉に咲き誇っている中央部の様子がスゴイ。
バラと百合と紫陽花とツツジとガーベラとシクラメン(←本来の開花期は2〜3月)が、仲良く隣り合って咲いているのです。こんな光景、四季のある国でもまず見られないよ。アメージング!
国内では、切り花以外にバラを見る機会なんてまず無いシンガポール。
フラワー・ドームにかけつけた人々は、バラの花壇をそりゃー熱心に撮影しておりました。ちょっと萎れ気味だったけど(´Д`;)。
そして意外な人気を博していたのが、ポツポツと植えられていたツツジ(薄ピンクに斑点の入った「曙」)。日本ではフツーにお庭に咲いている花ですが、常夏の国の皆様には、そりゃー珍しいですよね。ローカルの女の子たちが盛んにカメラを向けているのを見て、この庶民的な花木が急に貴重なものに思えてきました(笑)。しかし7月にシンガポールでツツジが見られるなんて、違和感ありすぎだわ。
隣の
「クラウド・フォレスト」は、雲の上の高山を再現したドームです。
入口をくぐった途端、目の前には高さ35mの人工の山!そのてっぺんから流れ落ちる滝!しかもその山は、ミストの噴射で作った人工の雲に覆われているのです。涼しいというか薄ら寒いくらい。
山の周りはぐるぐるとボードウォークが取り巻いており、お客さんはまず山の中にあるエレベーターで、6階まで上がります。そして標高2000mの設定の頂上から、1000mの設定の低地まで、ボードウォークを歩いて降りていくのです。どしぇー。
なんか山の形といい、人工的に雲の上の高山を作っちゃった発想といい、ブリューゲルの描いた
バベルの塔って感じでしたよ…。神をも恐れぬこの実行力に、度肝を抜かれました。岩壁(岩じゃないけど)には、パフィオペディルムをはじめとする高山のランや、ウツボカズラなどの珍しい植物がびっしり植えられています。圧巻。
園内中央部には高さ25-50mの人工の木「スーパーツリー」があります。
12本も密集して立っているので、下から眺めるとけっこう壮観。地上22mのところにある、スーパーツリーの散策路に登って、ガーデン全体を見渡すとさらに壮観です。登るのに5ドルも取られるのが、ちょっと癪だけどネ(笑)。
スーパーツリーの周囲には「インド庭園」、「中国庭園」、「マレー庭園」、「果物と花の庭園」、「生命の連鎖の庭園」など、テーマを持った10のお庭がぐるりと取り囲んでいました。が、まだ完成していないもの多し。これから時間が経つにつれて、ますますスケールの大きな植物園になっていくんだと思います。また何ヶ月か経ったら、足を運ぼうかな〜。
とにかく一度は行っておいて、損はないですよ!
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