シンガポール在住中は、すこぶる熱心にローカルフードを食べていた私。
ガイドブックの巻頭ページを飾る、代表的なシンガポール料理の紹介を見ながら、「○○よりも××の方が扱いが大きいのは納得いかない!○○の方がおいしいのにー」などとよく憤っていたものです。
そこで、今日は私が好きなシンガポールのローカルフードについて、
あくまで個人的なベスト10を綴ってみようと思います。
1位: バン・ミェン(板面)客家が伝えた麺料理。平たい手打ちの麺にどっさり載っかった、
イカンビリス(イワシの煮干し揚げ)がポイントです。出汁の効いたスープにイカンビリスの旨味が染み出ると、おいしいんですコレが。卵や青菜やポークミンチが、たっぷり入っているところも好き。
2位: フィッシュ・ヘッド・カレーシンガポールのインド料理の代表選手。どのガイドブックにも載っているベッタベタな観光客向け料理ですが、私は大好き。大きな魚の頭がごろりと入っているカレースープの、ピリ辛具合と酸味が絶妙です。一緒に煮込まれることの多いオクラとナスが、またよく合います。
3位: アヤム・ブアクルアプラナカン料理の代表選手。深い味わいのソースで鶏を煮込み、ごはんとともに食べます。ソースのベースになっているのは、ブアクルア(ブラック・ナッツ)にスパイスやエビを詰め込んだもの。複雑な味が、ハマると病みつきになります。この料理ばかりは、
日本で食べるのは不可能なんじゃないかなー。
4位: ヨンタオフー(醸豆腐)日本のおでんに麺を加えた感じの客家料理。店先にずらりと並んだ具の中から、好きなものを取り、麺と一緒にお店の人に湯がいてもらいます。具は魚のすり身を挟んだ豆腐、揚げ物、青菜、ブロッコリー、卵、フィッシュボールなどバラエティ豊か。私はでっかいピーマンの中にすり身を詰めた具が好きで、よく取っていました。
5位: バクテー(肉骨茶)シンガポールの国民的メニューのひとつ。豚肉のスペアリブを、ニンニクやスパイスとともに煮込んだ料理。ニンニクと胡椒の効いたスープが好きで、よくおかわりを頼んでいました(スープのおかわりは基本的に無料)。一般的にご飯や揚げパンと一緒に食べますが、私は断然
揚げパン派!6位: チキンライス(海南鶏飯)シンガポールの国民的メニューの筆頭格。やわらかく煮込まれた鶏肉と、その鶏のスープで炊いたごはんが、ぴったりマッチします。どこのフードコートやホーカーズで食べても、ハズレが無い料理のひとつ。当初は、チキンにチリサンバルをどっさりかけて食べるシンガポーリアンにビックリしていましたが、そのうち自分もやるようになっちゃいました…
7位: フライド・ホッケン・ミー(炒福建面)福建地方から伝わった海鮮焼きそば。塩味の出汁で、エビやイカとともに麺を炒めています。さっぱりした味が日本人好みで、私のまわりの人々にはとても人気がありました。付け合わせのライムをしぼって食べると、さらに爽やか。でも、エビは殻を剥かないまま投入されているので、手を油でギトギトにしながら自ら剥くのがめんどくさーい…
8位: ロティ・プラタ南インドから伝わった丸いパンケーキ。同じ料理がマレーシアでは「ロティ・チャナイ」と呼ばれています。カレーに付けて食べるのが一般的で、ぱりぱりした表面とモチモチした中身の食感がいいのです。私はバター・チキンと一緒に食べるのが好き。
9位: ペナン・ラクサシンガポール料理じゃ無いじゃん(笑)。「ラクサ」自体はシンガポールのローカルフードの代表選手ですが、私はココナッツミルクをベースにした、あのスープが苦手でした…。ペナン発祥のペナン・ラクサは、魚の出汁にタマリンドを効かせた黒いスープが、意外にもさっぱりしていて美味。ラクサとペナン・ラクサがあるお店では、迷わず後者を選んでいました。
10位: カヤトースト小腹が空いた午後によく食べていたおやつ。炭火でカリカリに焼いた薄いパンに、カヤジャム、スライスチーズのような厚さのバターが挟まれています。いかにも肥りそうだけど、このブ厚いバターがいいんだよね。温泉卵が付いているセット・メニューが人気で、パンに卵を塗って食べる人もいます。ちなみに私は
ブレッド・トークよりもヤ・クン・カヤトースト派です。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆「チリクラブが無いよ!」「プロウン・ミーはどうした!」「キャロット・ケーキは?」などと反論の声が聞こえてきそう(^_^;。これはあくまで私個人のローカルフード・ベスト10ですので、ご了承くださいね。
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